半跏思惟

進学後初の授業日であった。

大学院の授業と言っても、今日受講した片方は学部生との共同開講、もう片方は実験上の安全教育であったために、とくに知的に奥深い体験をしたわけではなかった*1

さて今日のハイライトは、夜参加した座禅部主催の座禅入門講座である。

東大駒場キャンパスの西端に「三昧堂」と呼ばれる禅堂があり、そこで座禅部のOBかつ顧問の野矢茂樹教授による座禅への手ほどきを受けた。

いままで月に一度、吉祥寺の禅寺で座っていたが、(限られた時間ではあったが)野矢先生による丁寧なガイダンスで多くを得られた。

野矢先生によると、座禅をするにあたって重要なことは以下の順番。

  1. 呼吸。1分間で3回以下、鼻から腹式呼吸
  2. 両膝を地面につける。腰を立て、臀部と両膝の3点で体重を支える。
  3. 姿勢はやや前傾、肩の力は抜き、目線は前方1m程度、半眼(まばたき防止)。

僕は身体が硬いので結跏趺坐ができず、かろうじて半跏趺坐を結ぶくらいなのだが、やはり両膝が地面につかないので野矢先生が「ハンデを背負う」と表現したように、姿勢が安定せずなかなか集中しづらい。

呼吸面でも長年のフルート練習によって、吐く息は長くできるものの吸うときに一気に吸う癖が着いてしまい、ゆっくり息するのに骨が折れる。改善したい点である。 今日の気づきとしては、呼吸の際に合気道の鳥船行を想起することで安定したリズムが保ちやすかった。

座禅部は毎月13日の「13日会」を中心に、毎週火曜日に学生主体の座禅会を開いているとのことだった。火曜日は研究所に行く日なので、帰りに寄って座ろうかと思う。

*1:もちろんレベルが低いというわけではない