卒論提出

提出締め切り日の朝イチですが、それでも提出できました。いぇい。 これで卒業は98%確定したも同然です。

過去一年間ずっと実験していたものが、すっぱり一区切りがついたのでやや脱力しています。

一年実験していても、全然結果が出なかったり、出た結果が使えなかったり、そもそも結果を出すための準備実験だったりするわけで、実際に卒論に使ったデータは最後の二週間で絞り出しました。

本当は僕がこの系にとどめを刺すつもりで先輩から受け継いだのですが、やっぱり実験はそうトントン拍子に進むわけでもないし、一年は短い。最終的にはほしかった結果は出なかったものの、準備実験で懸案だった二重変異体を二系統樹立できたので、きっと後輩が花を咲かせてくれると思います。そのうち論文誌に発表できるといいですね。

思うように結果が出なかった理由はいくつもあるけども、中でも「考えずに実験していた」ことが大きく影響したと思います。 考えずに実験するなよ、というのはもっともな話ですが、考えずに実験しているさなかの人間には「いま自分が考えずに実験しているな」、とはなかなか気づけないものなのです。考えていないのですから。

考えずに実験するに至った原因は簡単です。 「あとはひたすらデータを稼げば論文になる」という状態の実験系を先輩から譲ってもらって、よしじゃあがむしゃらに実験して片付けちゃおう、そしたらいい卒論できるんだ、と最初から思考停止してたのですから。 もちろんそんないい話があるわけもなく、途中で実験を間違えていたことに気づいたり、使っていた変異体の様子がおかしいので調べてみたら変異していなかったり、とハプニング続きでなかなかデータは集まりません。

面倒臭がらずに丁寧に実験系の問題点を洗い出し、出せる結果は早めに出して指導教員とよくディスカッションし、それと平行して条件検討実験を重ねる、という細やかな研究態度を今後は培っていきたいです。

今年は大学院受験と塾業務と臨時のイベント開催手伝いなどが重なって、つねに研究以外のことに気を取られていた気がします。

大学院に入ったら研究に専念できたらいいなと思う傍ら、もし今後研究者として生きるとしたら研究とそれ以外の業務をうまく両立していくスキルが重要なのだろうなと想像します。うぐう。