秋晴れ、そして

先週の金曜日から東京は好天に恵まれ、一気に秋らしくなってきた。 今に始まったことではないけど天気と気分が正比例するタイプの人間である僕の脳みそも、この4日間は静かな高揚感に包まれている。

先週金曜日は3ヶ月ぶりの実験進捗プレゼンで、雨天だった前日までは挙動不審な解析ソフトに悩まされて死にたくなっていたのに、いざ蓋を開けてみるとそれなりに体裁を整えた発表が完成して、ラボのメンバーからも有用なアドバイスがもらえて大いに生きる希望が湧いてきた。むしろ、前日までの憂鬱さが嘘のように思えた。

日曜日は母校ICUの学園祭で、これが毎年まったく見どころがなく寂れた高校の文化祭のような学園祭なのだけど、いざ卒業してみると懐かしく思うもので昼過ぎにノコノコ行って茄子田楽を齧りながら後輩にちょっかいを出し、ラボに顔を出して旧交を温めたりした。

月曜日からはDNAワークのペースを上げてプラスミドコンストの完成を急いでいる。 初めてやった時はあんなに嫌だったシーケンス用プライマーの設計も、二度目になるとものの20分で終えてしまった。 作業の続きが経験されていると、その途中段階をいちいち意識しなくなるのかもしれない。

そろそろ今年も終わりに近づき、ふとしたときに一年の行いについて思い返すことが増えてきた。 あと二ヶ月、楽しく生きたい。とりあえずは来週からの台湾出張が楽しみである。